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Bastidorバスティドールとは?


 

バスティドールのもともとの起源は16世紀のドイツのストラスブールにすでにこの編み器が存在していたと言われています。

 

その後おそらくスペインを経て、南米に広まり、アルゼンチン、ボリビア、ペルー、そしてメキシコでは伝統工芸として発展してきた編み物ではないかと思われます。

 

南米諸国では、日本人の私たちが小学校で縫物を習っているように、このバスティドールは女の子も男の子も小さいころからどうやら必須科目の一つとして学校で習っていたと南米アルゼンチンの友人に聞きました。

日本でもその昔「リリアン」という子供向けの遊び道具を思い出されるかたもいらっしゃるでしょう。

バスティドールはリリアンに少し似ている編み物です。

 

メキシコで使われているバスティドールは、2本の棒板にそれぞれ等間隔で釘が打ってあり、そこに糸を掛けてゆき、ガンチョと呼ばれるかぎ針で一目ずつくるりくるりと返していって編みます。編みあがったところは2本の板の間から出てくるという仕組みです。

 

棒針編みでは表地の反対側はあくまで裏地ですが、バスティドールでは表裏同じ編み方にすることができ、また裏表がそれぞれ違う編地に編むことができてたりするのです。

 

またアメリカではロング・ニッティング・ボード(Long Knitting BoardまたはLoom )と呼ばれ、改良型の木製のバスティドールやプラスティック製の簡便なものまで、幅広く出回っています。またRound Knitting Loomという円形のプラスティックのものまで出ています。

暖かく、しっかりとした編み地の大人用のカーディガンから、柔らかく暖かなストール、マフラー、ミトン、ソックス、帽子など、工夫次第でいろいろなものを編むことができるバスティドールを、是非この機会に皆さまにご紹介してゆきたいと思います。

まだまだ日本ではあまり知られていませんが、この奥の深い編み物をどうぞ心ゆくまで楽しんで頂きたいと思います。

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